ふたりの固い絆は、NHKの看板枠である大河ドラマの現場でもいかんなく発揮された。小栗旬が『鎌倉殿の13人』で主演を演じ切り、そのバトンを松本潤の主演作『どうする家康』へと手渡した出来事は、ドラマファンの間で語り草となっている。巨大な看板を背負う重圧を誰よりも知る者同士、言葉にせずとも通じ合う絆がそこにはあった。
松本が過酷な撮影に挑んでいた時期、小栗はプライベートで頻繁に連絡を取り合い、時にアドバイスを送り、時にただ酒を酌み交わして肩の荷を下ろさせたという。現在、NHKオンデマンドなどで彼らの過去の力演を振り返る視聴者が後を絶たないのも、画面から滲み出る役者としての圧倒的な説得力ゆえだろう。