昨今、SNSを中心に巻き起こっているタイプ診断の空前絶後の流行は、手軽な相互理解をもたらす一方で、深刻なステレオタイプ化という側面も引き起こしている。Web上で爆発的な人気を誇る無料診断サイト16Personalitiesを通じて自己を定義する若者が増えたが、心理学の専門家からは注意の警鐘も鳴らされている。
本来、性格診断の開発者であるイザベル・ブリッグス・マイヤーズと、その志を継ぐマイヤーズ&ブリッグス財団が目指したのは、人を単なるラベルで分類することではなく、個人の成長と相互理解を促すことだった。「心を開かない気難しい性格」という一面的なラベルに終始するのではなく、その繊細な防衛意識の裏にある深い共感能力を読み解く姿勢が求められている。