こうした質の高い上映プロジェクトを陰で支えているのが、長年にわたり映画文化の保存と普及に尽力してきた公益財団法人川喜多記念映画文化財団の存在だ。世界中の貴重なフィルムアーカイブを調査・保管し、権利関係の整理や最適なマスター素材の調達を行う専門的知見がなければ、これほど豪華なプログラムを安定して提供することは不可能に近い。
文化財としての映画作品を単に保管庫に眠らせておくのではなく、現役の劇場スクリーンへと解き放つ取り組みは、国内外の映画関係者からも熱い注目を浴びている。次世代へ名作のバトンを繋ぐ架け橋として、文化財団と劇場興行側がタッグを組んだエコシステムは、クラシック映画の持続可能な未来を確固たるものにしている。