そもそも、この格言はどこから生まれたのだろうか。諸説存在するが、日本で最も有名とされるのは戦国武将・毛利元就が残した「一年の計は元旦にあり、一月の計は初日にあり、一日の計は朝起にあり」という訓言だ。過酷な生存競争を勝ち抜いてきた武将の言葉だからこそ、圧倒的な説得力と重みが宿る。
一方で、中国の明代の書物『月令広義』に収められた「一年の計は春にあり、一日の計は朝にあり」に由来するという説も根強い。農耕社会において春の耕作計画がその年の収穫を決定づけたように、現代においても初期設計の精度が年間の成果を左右するという原理に変わりはない。