初婚から13年にわたり、おしどり夫婦として知られていた二人に突如として亀裂が走ったのは2017年7月のことでした。報道各社が一斉に報じた「高市早苗・山本拓 協議離婚」のニュースは、永田町に大きな衝撃を与えました。
公式に発表された離婚理由は「お互いの政治的スタンスや政策的見解の相違」という、政治家ならではのものでした。当時、高市氏は安倍晋三政権下で総務大臣を長期間務め、保守本流の政策推進に深くコミットしていました。一方の山本拓氏は宏池会系や額賀派(当時)など、党内でも立ち位置が異なる派閥に所属しており、自民党内の総裁選や個別政策の舵取りにおいて意見の対立が表面化することが増えていたのです。
しかし、一般的な離婚劇にありがちな異性問題や金銭トラブル、感情的な罵り合いは皆無でした。関係者の証言によると、離婚届を提出した後も二人は「よき友人・相談相手」としての連絡を取り合い、都内の宿舎や事務所で政策談義を交わす姿が度々目撃されていました。形式上の婚姻関係を解消することで、政治家としての自由度を担保しつつ、人間関係の破綻を避けた戦略的選択だったと言えます。