第1期は、シリーズの中でも特に情緒的でショッキングな殉職シーンが連続し、視聴者に強い衝撃を与えました。
なかでもファンの涙を誘ったのが縢秀星の理不尽な死です。ノナタワー地下深くへ潜入した縢は、そこでシビュラシステムの正体である「免罪体質者の脳が連結された超並列生体コンピュータ」を目撃してしまいます。システムの秘密保持を最優先とする局長・禾生壌宗(中身はシビュラの脳)は、問答無用でドミネーターのデストロイ・デコンポーザー(分子崩壊モード)を起動。縢は抵抗する間もなく、跡形もなく消滅させられました。「あんたたちに料理を振る舞いたかった」という生前のささやかな願いを踏みにじる無慈悲な粛清でした。
また、終盤のクライマックスで描かれた征陸智己の殉職シーンは、本作屈指の名場面として語り継がれています。廃工場に逃走した槙島聖護を追い詰めた際、息子の宜野座伸元が瓦礫に挟まれ身動きが取れなくなります。槙島が投げつけたダイナマイトから息子を守るため、征陸は自らの身体で爆風を受け止めました。臨終の間際、確執のあった宜野座に対し「最後に…親父らしいこと…できたかな」と微笑みながら息を引き取る姿は、多くの視聴者の涙腺を崩壊させました。
そして宿敵・槙島聖護の最期も見逃せません。シビュラシステムに支配された社会の脆さを暴き続けた槙島は、負傷しながらも黄金色に輝く麦畑を彷徨います。追いついた狡噛慎也は、ドミネーターではなく実弾のリボルバーを構え、至近距離から引き金を引きました。自らの意志で選び取った決着にどこか満足げな表情を浮かべて倒れる槙島の姿は、単なる悪役の退場を超えた崇高なドラマ性を放っていました。