体臭の悩みを持つ方の多くが「自分の不衛生さや生活習慣が悪いせいだ」と自身を責めてしまいがちですが、それは大きな誤解です。アポクリン汗腺の数や大きさは先天的に決まっており、スソガの遺伝確率は片親がワキガ・スソガ体質の場合は約50%、両親ともに体質を持つ場合は約80%という優性遺伝の法則に従います。
また、アポクリン汗腺は第二次性徴を迎える思春期(10代前半〜中盤)に性ホルモンの分泌が活発化することで発達・開花します。そのため、幼少期には無臭だった子どもが、中学生・高校生頃から急ににおいを発し始めるのは自然な生理現象です。
さらに女性の場合、月経周期や妊娠・出産、更年期といったライフステージごとの女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の変動がアポクリン汗腺の働きをダイレクトに刺激します。生理直前や排卵期、あるいは産後に一時的ににおいが強くなるのは、ホルモンバランスの急激な変化が主因です。