山口市で焼き鳥を語る上で欠かせないのが、エリアごとの明確な個性と、仕入れへの妥協なき姿勢です。特に歓楽街として栄える湯田温泉エリアは、温泉旅館の宿泊客を惹きつける高級感ある個室店から、深夜まで活気のある炭火酒場までが密集する超激戦区となっています。
一方、県庁やオフィスが集まる山口駅周辺は、地元ワーカーが日常使いする安くて旨い大衆店や、テイクアウトに対応した地域密着の老舗が強みを発揮しています。焼き鳥の真価を左右する鶏肉においては、山口県が誇るブランド地鶏長州黒かしわや、ハーブ入りの飼料で育てられる「長州どり」を鮮度抜群の状態で仕入れるルートが確立されており、これが他都市の追随を許さないクオリティの源泉泉となっています。
職人が一本一本丁寧に串打ちし、備長炭の強火で一気に肉汁を閉じ込める焼き鳥は、香ばしい燻煙の風味とともに噛むほどに溢れる肉汁を堪能できます。塩の振り方一つ、タレの熟成度合い一つにも各店舗の哲学が色濃く反映されています。