零の「心友」であり永遠のライバルである二海堂晴信。幼少期からの腎臓の持病を抱え、常に体力の限界と隣り合わせで盤上に挑み続ける姿は、読者の涙を誘う屈指の名場面を数多く生み出してきました。
過密な対局日程の中で倒れ、救急搬送される危機を乗り越えながらも、二海堂の将棋に対する情熱は一切衰えていません。彼の存在は、時に後ろ向きになりがちだった零を常に前へ引っ張り上げる推進力となってきました。
「いつかタイトル戦の大舞台で二人で戦おう」という零との幼い頃からの約束は、物語全体の極めて重要な柱です。二海堂が自らの命を削りながら指し続ける渾身の棋譜が、零をさらなる高みへと押し上げる契機となることは間違いありません。