にんにくを刻んだり加熱したりする過程で生成される揮発性成分がアリシンだ。これが体内に取り込まれると、代謝の過程で複数の硫黄化合物へと姿を変える。その中でも最大の難敵がアリルメチルスルフィド(AMS)と呼ばれる物質だ。
厄介なことに、AMSは胃腸から吸収されて血流に乗り、全身を駆け巡る。肺に到達すれば呼気として吐き出され、汗腺に届けば体臭として滲み出る。口の中を何度ゆすいでも無駄に終わるのはこのためだ。問題は口腔内ではなく、血中を漂うガスにある。持続時間は最長で16時間から48時間にも及ぶというから驚きだ。