日本のヴィンテージシーンを語る上で、藤原ヒロシが90年代に提示した「デニムの美学」を無視することはできない。彼がヴィンテージデニムをストリートウェアの最高峰へと押し上げて以来、リーバイス 501のヴィンテージ市場は常に過熱し続けてきた。
現在、60年代以前の「Big E」や「XX(ダブルエックス)」はもちろん、80〜90年代のアメリカ製「レギュラー」と呼ばれるモデルですら急激に姿を消しつつある。原宿シカゴ京都店のデニムラックに並ぶ一本一本も、まさに争奪戦の様相を呈している。色落ちのヒゲやハチノス、紙パッチの残り具合など、ディテールごとに異なる表情を持つデニムとの対面は、まさに一期一会のスリルに満ちている。