帰国後、彼は日本国内で圧倒的な評価を確立する。特に音楽シーンに衝撃を与えたのが、欅坂46(現・櫻坂46)のデビューシングル『サイレントマジョリティー』での振付・演出だ。従来の女性アイドルの可愛らしさを押し出すスタイルとは一線を画し、若者の葛藤や抵抗、内面から湧き出る感情を鋭利に描いた世界観は、一大社会現象となった。
振付師としてのTAKAHIROが持ち込んだのは、ヒップホップダンスのグルーヴ感と、感情の機微を劇的に表現するコンテンポラリーダンスの融合だ。欅坂46から櫻坂46へと変容を遂げるグループの歴史の中で、彼は常にメンバー一人ひとりの個性と向き合い、楽曲が持つ物語を「身体の叫び」へと昇華させていった。彼の振付は単なる動作の組み合わせを超え、パフォーマンスそのものを一つの芸術作品へと変貌させたのだ。