スリーピースという最小限の編成において、ドラムの担う役割は極めて重大です。ギター、ベース、ドラムの3音しか鳴っていない空間をいかに分厚く、退屈させずに聴かせるかという点において、吉川美冴貴 ドラム 実力は同世代のロックドラマーの中でも群を抜いています。
彼女のドラミングの最大の特徴は、「ブレないタイム感」と「手数の多さを感じさせないタイトなビート」です。SHISHAMOの楽曲はポップでキャッチーなメロディの裏に、目まぐるしい拍子の変化やハイテンポな16ビートが緻密に組み込まれています。吉川はこれらを涼しい表情で叩きこなし、ライブでもクリック(メトロノーム音)に頼り切らない生々しいドライブ感を生み出します。
そのプレイを支える吉川美冴貴 使用機材にも強いこだわりが見られます。メインキットには国産ドラムメーカー「CANOPUS(カノウプス)」のカスタムセットを愛用。メイプルシェル特有のふくよかな中低音と抜けの良い高音を活かし、小柄な身体から放たれるストロークを最大限の音圧へと変換しています。シンバル類はPaiste(パイステ)やZildjian(ジルジャン)を楽曲ごとに使い分け、アタックのキレと余韻の美しさを徹底的に追求しています。