日本語と英語では、修飾語が文中で果たす「役割の配置」が根本的に異なっている。日本語の場合、「美しい」も「美しい絵」も「美しく咲く」も、なんとなく感覚で言葉の形が変わるため、文法用語を意識しなくても意味が通じてしまう。これが第一の罠だ。
英語の世界では、単語が指し示す「対象(ターゲット)」に対して極めて厳密なルールが適用される。形容詞と副詞は、見た目が似ていても置かれるポジションや狙う標的がまったく別物だ。この違いを意識せずに英文を追ってしまうと、単語の意味は知っているのに文章全体としてのメッセージがボヤけるという泥沼にはまることになる。