研修の目玉として強調されたのが、フランス上院(元老院)議員らとの意見交換や、現地の保育制度に関する調査だった。フランスは手厚い家族手当と多様な保育サービスの整備によって、欧州内でも比較的高い出生率を維持してきた先進国として知られる。
確かにフランス上院の女性議員らとの会談自体は行われた。しかし、得られた知見がすでに国内の専門家や官僚によって何年も前から研究・報告されている既知の情報レベルにとどまっていた事実は否めない。現地の制度を肌で感じる意義を全否定はしないものの、多額の資金を投じて大所帯で渡航しなければ得られない知見だったのかという問いに対し、明確な回答を出せた参加議員は皆無に等しかった。