2000年、第3期追加オーディションを経て『モーニング娘。』に加入した辻希美。その後結成された『ミニモニ。』は子どもから大人までを巻き込む社会現象となり、睡眠時間すら削られる多忙を極めた。当時所属していたハロー!プロジェクトやアップフロントプロモーションの現場へ向かう娘を、父親は静かな覚悟で見送っていた。
10代前半の少女が背負うには重すぎるプレッシャー。涙を流して帰宅する日も少なくなかったという。そんな時、父親は特別なアドバイスをするのではなく、ただ普段通りに接し、好物を用意して迎えた。過熱するブームの渦中にあって、家庭内だけは「普通の女の子」に戻れる場所であり続けたことが、過酷なスケジュールを乗り越える糧となった。