アナ役を務めた神田沙也加の演技は、前作からさらに深い陰影を帯びていた。姉を無条件に信じる明るい少女から、失意と絶望の底で「わたしにできること」を見出していく大人の女性へ。彼女の声の芝居は、単なるアニメーションのキャラクターに生身の鼓動を与えた。
原語版のアナ役クリスティン・ベルが自身のうつ病の経験をキャラクターの心情に反映させたように、神田もまた自身の痛覚を役に注ぎ込んだ。特に暗闇の洞窟で独り立ち上がるシーンの歌唱とモノローグは、聴く者の胸を締め付ける。彼女がアナという存在に注ぎ込んだ誠実な熱量は、スクリーンの枠を越えて観客の心に永遠に刻み込まれている。