言葉は少ない。だが、重い。柱合会議で見せる実弥の凶暴な佇まいと、かつてカナエの死に直面した際の彼の内面は、激しいコントラストを描く。カナエを喪ったという事実は、彼が抱える孤独の闇をさらに深いものへと突き落とした。
妹の胡蝶しのぶが姉の仇を討つために命を削っていたのと同様に、実弥もまた、失われた光を取り戻すことのできない世界で刃を振るい続けた。実弥の荒ぶる呼吸と獰猛な太刀筋の根底には、守れなかった者たちへの慟哭が常に渦巻いている。カナエの存在は、彼がどれほど血塗られた修羅になろうとも、かつて心を通わせかけた温もりとして、決して消えない傷痕のように刻み込まれている。