現代のスポーツジャーナリズムにおいて、トップ選手の私生活は格好のコンテンツとして消費されがちだ。特にソーシャルメディア全盛の今、家族を巻き込んだブランディングを展開するアスリートも少なくない。
しかし松山英樹は、その潮流に敢然と背を向ける。アスリートの結婚・家族という極めて個人的な領域をプロモーションの道具にすることを潔しとしない。グラウンド上でのパフォーマンスこそがプロの価値であるという、ストイックな哲学が根底にある。
この姿勢は、海外メディアからも深い敬意を払われている。プライベートを切り売りしない潔さが、かえって彼のゴルファーとしての神秘性と格調を高めているのは皮肉であり、同時に必然でもある。