彼女の名が最初に音楽ファンの耳目を引いた瞬間を覚えているだろうか。アニメ『名探偵コナン ゼロの日常(ティータイム)』のエンディング主題歌「Find the truth」でのデビューは、まさに彗星の如き衝撃だった。弱冠10代半ばとは思えぬ堂々たる歌唱、そして哀愁と強さが同居する独特のタイム感。聴き手は即座に悟った。ここにとんでもない才能が産声を上げたのだと。
アニメソングという高い文脈理解を求められるフィールドで、彼女は単に作品の世界観になぞるだけでなく、自らの声という楽器で楽曲そのものを一段上の芸術へと昇華させて見せた。単なるタイアップの枠を超え、楽曲単体として何百万回と再生され続けた実績が、その本物の実力を物語っている。