試合の均衡を破ったのは、やはりこの男だった。中盤の5回裏、走者を二塁に置いた場面で打席に立った大谷翔平。相手マウンドにはロイヤルズのエース、コール・レーガンス。100マイルを超える直球と鋭いチェンジアップで、ここまで完璧なピッチングを見せていた。
だが、カウント2-2からの5球目。真ん中低めに入った渾身のフォーシームを、大谷のバットが完璧に捉えた。快音とともに放たれた白球は、ライトスタンド深層部へと吸い込まれる追撃のソロ本塁打。球場全体が揺れるほどの狂喜乱舞の中、大谷は悠々とダイヤモンドを一周した。