華々しい学歴の裏で、タレントとしてのキャリアは挫折の連続だった。14歳で芸能事務所に所属した彼女の出世作といえば、特撮ドラマ『魔法戦隊マジレンジャー』の悪役・ナイ役が知られている。妖艶なゴスロリ風の衣装に身を包み、強烈なインパクトを残したものの、その後の仕事は思うように続かなかった。
大学卒業が迫る中、彼女は民放キー局のアナウンサー試験を片っ端から受験する。しかし、結果はすべて不採用。留学先でどれほど優秀な成績を収めようとも、就職活動の現場では冷たい現実が待っていた。
卒業後はスーパーのレジ打ちやパン屋のアルバイトで生計を立て、先の見えない不安に押しつぶされそうな日々を過ごした。オーディションに落ち続ける屈辱を味わいながらも、彼女は決して腐らなかった。この時期の悔しさと社会の底辺を肌で知った経験が、のちにニュースの受け手に寄り添う人間味のある言葉を生み出す源泉となる。