いじめの代償は、加害者本人だけに留まらない。その親や配偶者、ひいては子供にまで影響が及ぶ「負の連鎖」が存在する。現代のネット社会では、一度炎上した加害者の実名や実家の住所は、半永久的にデジタルアーカイブとして保存される。
「加害者の親」として地域社会で白眼視され、長年勤めた会社を早期退職せざるを得なくなった親の姿を見て、初めて事の重大さに気づく加害者も少なくない。また、加害者自身が親になった際、自分の子供が通う学校で「あの親は昔いじめをしていた」という噂が広まり、子供が孤立するという皮肉な連鎖も起きている。誰かを踏み台にして得た平穏は、あまりにも脆い砂上の楼閣なのだ。