文部科学省の小学校学習指導要領において、小学4年生で習う配当漢字は202字にのぼります。これは小学校6年間の中で3年生(200字)と並び最も多い配当数の一つですが、質的な負荷は3年生までと大きく異なります。
現場の教員や教育指導者が指摘する最大のハードルは、「概念の抽象化」と「構成パーツの複雑化」です。1〜3年生で習う漢字が「犬」「川」「走る」「食べる」といった視覚的・体感的に捉えやすい具体物中心だったのに対し、4年2学期からは「標」「管」「議」「積」「器」など、目に見えない社会の仕組みや概念を表す言葉が一気に登場します。言葉の意味を実感として理解できていないまま字形だけを丸暗記しようとするため、漢字50問テスト 覚えられない 対策に頭を抱える児童が急増するわけです。
さらに拍車をかけるのが、2020年度の改訂以降4年生へ移行された「都道府県名に用いる漢字(25字)」の存在です。「茨城」「愛媛」「新潟」「滋賀」など、日常会話ではあまり自筆しない難解な漢字が2学期の学習範囲に集中して組み込まれており、家庭学習での適切なケアがないと平均点が20点近く沈み込む原因となっています。