SNSや美容系Q&Aコミュニティ、サロンでのカウンセリング現場を定点観測すると、セルフスタイリングに悩む生活者のリアルな実態が浮かび上がってきます。
ネット上の掲示板や知恵袋で最も多く見られる悲鳴は、「美容室でセットしてもらったときは自然なシースルーだったのに、翌日自分でやるとすだれ状に割れてしまう」「アイロンの温度を高くしないと癖が伸びない気がして、気づいたら毛先がチリチリになっていた」という告白です。
美容師が現場で顧客のアイロン動作を観察した際、多くの人が「前髪を挟む毛束の量が多すぎる」という共通の落とし穴に陥っています。髪の厚みがある状態で一度にアイロンを挟むと、表面の髪にだけ過剰な熱が加わり、内側の髪には熱が届きません。結果として表面だけがチリつき、内側のくせ毛が残って毛先が暴れてしまうのです。現場のプロが口を揃えて「最低でも上下2段、できれば左右含めて3ブロックに分けることが急がば回れの近道」と証言するのは、こうした物理的な熱伝導の限界に基づいています。