テレビ番組『はなまるマーケット』をはじめ、数々の情報番組やバラエティ、そしてナレーション仕事で実績を重ねた彼女。とりわけ業界関係者を驚かせたのは、彼女の「声の変幻自在さ」と「音色の美しさ」だった。
20代から30代にかけて、テレビの華やかさと並行して彼女が情熱を注いだのがラジオの世界だ。生放送のスタジオで見せる軽妙な語り口と、リスナーの悩みに深く寄り添う柔らかい眼差し。若い頃からラジオブースで見せていた飾らない人柄は、すでに多くのコアなファンを魅了していた。単なる「原稿を読むアナウンサー」を超え、「言葉で情景を描く表現者」としての才能は、この時期に急速に開花していったのである。