銀行員や金融機関のプロフェッショナルが最も頻繁に用いるのが「縦読み(タテ持ち)」だ。左手で紙幣の束をしっかりと挟み込み、右手の指先を滑らせるようにして一枚ずつ縦方向に手早く繰り出していく。このスタイルの最大の特長は、他の追随を許さない圧倒的な処理速度にある。
熟練した担当者であれば、100枚の札束をわずか数秒で正確にカウントし終える。ポイントは、束の先端を揃えすぎず、わずかに段差をつけて指先にかかる摩擦抵抗を均一に保つことだ。紙同士の密着を指感覚で察知し、二重カウント(重複)を未然に防ぐ高度な感覚が要求される。