動物病院での診断と並行して、自宅で行う栄養補給と環境整備は体重の維持・回復に決定的な役割を果たします。ただし、自己判断でのフード変更には注意が必要です。
例えば、腎不全の猫に一般的な高カロリーフードによる痩せ対策を実施し、高タンパク・高リンの食事を与えてしまうと、かえって腎臓に過度な負担をかけて病状を悪化させる危険があります。基礎疾患が特定されている場合は、必ず獣医師の指示に基づいた療法食(腎臓病用、糖尿病用など)の中から、カロリー密度が高いウェットフードやペーストタイプを選択してください。
食事の嗜好性を高める実践的な工夫としては、以下の手法が有効です。
- 人肌程度(約38〜40℃)に温める:フードの香りが立ち、嗅覚が衰えたシニア猫の食欲を刺激します。
- 食器の高さを調整する:関節炎を抱える高齢猫が首を下げずに食べられるよう、器の高さを5〜10cm上げます。
- 少量頻回給餌:1回の給餌量を減らし、1日4〜6回に分けて胃腸への負担を軽減しながら摂取カロリーを稼ぎます。