ネット上の掲示板やSNSでは、「喪主挨拶でメモを見ながら話すのは失礼にあたるのではないか」という疑問が定期的に投稿されます。しかし、喪主挨拶でメモを読む行為は現代の葬儀において完全に認められた正式なマナーです。
冠婚葬祭関連の意識調査(2025〜2026年実施の民間意識調査)でも、参列者の86%以上が「メモを見ながらの挨拶に対して好意的な印象を持つ、または全く気にならない」と回答しています。むしろ、暗記に頼って言葉に詰まったり、パニックになって忌み言葉を発してしまったりするリスクを避けるためにも、葬儀社スタッフ側から「必ず手元にメモを用意してください」と推奨されるケースが標準です。
メモを持参して挨拶する際は、以下の立ち居振る舞いを意識するとスマートです。
- 一言断りを入れる:「不慣れなため、メモを見ながらご挨拶させていただきます」と冒頭に軽く添えるだけで、謙虚で誠実な印象を与えられます。
- 用紙の選び方:ポケットからくしゃくしゃの紙を出すのではなく、便箋や厚手のカード、袱紗(ふくさ)などに挟んで準備しておくと儀礼として美しく見えます。スマートフォンを見ながらの挨拶は、葬儀の場では軽薄に見える恐れがあるため避けるのが賢明です。
- 視線の配り方:終始手元だけを見つめるのではなく、文末や段落の区切りで一度顔を上げ、参列者全体へ視線を送ることで感謝の意思がより強く伝わります。