1日12分睡眠で12年——「ショートスリーパー堀大輔」が変える現代人の時間観と2026年最新の科学的論争

1日12分睡眠で12年——「ショートスリーパー堀大輔」が変える現代人の時間観と2026年最新の科学的論争

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一方で、専門医や脳科学者たちの視線は冷ややかだ。公衆衛生学の第一線に立つ研究者らは、「人間が長期間にわたり1日1時間未満の睡眠で身体機能を維持することは、生理学的にあり得ない」と突っぱねる。科学側が提示するのは、遺伝的に極短時間睡眠に耐えうる「DEC2」などの遺伝子変異の存在だ。こうした遺伝的ショートスリーパーは全人類の1%未満しか存在せず、彼らは短時間でも脳の修復が完結する特殊な代謝システムを備えている。

医学界の主流な見解は二つに集約される。堀氏自身が非常に珍しい遺伝的体質の持ち主であるか、もしくは本人が無自覚のまま「慢性的睡眠負債」に陥り、脳の疲労センサーが麻痺している状態(いわゆるランナーズハイに似た覚醒状態)を維持しているという見立てだ。脳内の老廃物を除去する「グリンパティック系」の洗浄作用は主に睡眠中に働くため、超短時間睡眠が将来的な神経変性疾患リスクを高めかねないという懸念は、2026年の今も根強く残る。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。