現在、タイへの渡航需要は過去最高水準の熱気を見せている。その起爆剤となったのが、世界的な社会現象を巻き起こしたドラマ『ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル』シーズン3の配信だ。HBO Maxで公開され、Netflixなどの競合プラットフォームユーザーの間でも大きな話題を呼んだ本作の舞台は、バンコクやプーケット、サムイ島といったタイ屈指のリゾート地である。
ペートンターン・シナワット首相率いるタイ新政権は、この映像コンテンツの世界的ヒットをテコに、ソフトパワー戦略と観光誘致を急速に加速させている。タイ国政府観光庁(TAT)も官民一体となったプロモーションを世界中で展開しており、国際航空・観光産業全体がタイ路線への供給座席数を一気に拡大させた。
かつてない規模で欧米やアジアから観光客が押し寄せるバンコクの玄関口、スワンナプーム国際空港では、入国審査やバゲージクレームで予期せぬ待ち時間が発生することもしばしばだ。こうした現地事情を考慮に入れず、到着後2時間で現地のオプショナルツアーや移動を組んでしまうと、スケジュールはあっけなく崩壊する。