夜が深まるにつれ、空間の主役はライブミュージックへと移り変わる。日本屈指の本格派ジャズバーとしての矜持は、今回の改装で導入された最新鋭のサウンドリフレクションシステムによって、さらなる高みへと引き上げられた。
ニューヨークやヨーロッパの第一線で活躍するミュージシャンたちが夜ごとステージに立ち、奔放なインプロヴィゼーションを繰り広げる。サックスのブレスの音、ドラムのスネアが刻むタイトなリズム、ピアノの澄んだタッチ。それらが天井の高い空間へ吸い込まれ、絶妙な減衰を伴って客席へと降り注ぐ。音楽に身を委ねながら会話を楽しむ客たちの声さえもが、まるでセッションの一部であるかのように心地よく空間を満たしていく。