英語圏のカルチャーには、日本語の「相棒」が持つ独特の情緒を鮮やかに切り取ったスラングや慣用句が数多く存在します。その中でも、特に日常会話やソーシャルメディアで絶大な人気を誇る表現を見ていきましょう。
SNSでも大定番「partner in crime」の絶妙なニュアンス
「犯罪の共犯者」という物騒な直訳を持つpartner in crimeですが、ネイティブが使う場合、法に触れるような悪事ではなく「他愛のないイタズラ」「深夜のラーメンの誘惑に負ける仲間」「バカな挑戦を一緒にしてくれる親友や配偶者」を親愛の情を込めて呼ぶフレーズです。InstagramやTikTokなどの投稿で、親友やカップルのツーショット写真に「With my partner in crime」というキャプションが添えられているのを頻繁に目にします。互いに弱みを見せ合える「悪巧みの相棒」として、極めてポジティブに機能する表現です。
男同士・ツーカーの仲間を呼ぶ「buddy」と「pal」
アメリカ英語の王道であるbuddyは、単なる友人を超えた「苦楽を共にする相棒」を表すのに最も適した単語の一つです。ダイビングの安全を確保し合う「ダイビング・バディ」や、勉強を教え合う「スタディ・バディ」のように、実用的なパートナーシップにも使われます。また、親しい同僚や旧友に対して「Hey, buddy!」と呼びかけることで、心理的な距離を一気に縮める効果を持ちます。イギリスやオーストラリアでは、同様のニュアンスでmateが日常的に多用されます。
恋愛・社交の場をアシストする「wingman / wingwoman」
バーやパーティーなどの社交場で、友人の恋のキューピッド役を務めたり、会話を盛り上げたりして援護射撃をしてくれる相棒をwingman(女性ならwingwoman)と呼びます。元々は戦闘機の僚機(編隊の主機を援護する側方機)を指す軍事用語でしたが、今や「困ったときに横でサポートしてくれる頼れる相棒」の代名詞として定着しています。