21世紀中盤に向けた人口動態の予測は、世界全体の勢力図をさらに根底から覆します。国連経済社会局が公表している2050年世界人口ランキング予測によれば、世界総人口は約97億人に達し、その成長分の半分以上をアフリカ大陸が担うことになります。
この長期推計で特筆すべきは、アフリカ人口爆発の真相です。コンゴ民主共和国(DRC)、ニジェール、アンゴラ、タンザニアなどでは、女性1人あたりの合計特殊出生率が依然として4〜6台を記録しています。医療環境の改善に伴う乳幼児死亡率の劇的な低下に対し、女性の就学率向上や家族計画の普及が追いついていないことが、爆発的な人口膨張の主因です。
アフリカが十分な雇用を創出できれば、世界経済の成長センターとなり得ますが、産業化に失敗すれば大量の気候難民や失業者が生じ、地政学的な大混乱を招く「人口オーナス(重荷)」に転じる危険性も孕んでいます。世界総人口推移と今後の課題において、アフリカの発展の成否こそが地球全体の命運を握っていると言っても過言ではありません。