沖縄在住者や現地の観光業界関係者の間では、JTWCの進路図と並んで「TCCOR(ティーコア:Tropical Cyclone Conditions of Readiness)」という警戒態勢指標が重宝されています。これは米軍が基地内の軍人や軍属、その家族の安全を確保するために発令する軍独自の警報基準です。
TCCORは台風の接近予測時間と想定風速に応じて段階的に引き上げられます。
- TCCOR 4:72時間以内に破壊的な強風(風速50kt / 約26m/s以上)が吹く恐れがある状態
- TCCOR 3:48時間以内に強風が予想される状態
- TCCOR 2:24時間以内に強風が予想され、屋外資材の固定や食料備蓄を完了する段階
- TCCOR 1:12時間以内に強風圏突入。基地内の施設が閉鎖され始める
- TCCOR 1 Caution(警戒):基地の全ゲートが閉鎖され、不要不急の外出が全面禁止
- TCCOR 1 Emergency(緊急):暴風が直撃中。完全シェルター退避状態
米軍基地が多い沖縄本島では、TCCORの引き上げと連動して米軍基地内の学校や商業施設が休校・休業に入ります。民間企業や地元の路線バス、モノレール(ゆいレール)の運行休止判断と高い相関性を示すケースが多く、地元住民にとっては「現地の危険度を測る実践的なバロメーター」として認知されています。