「河川敷の花火大会なのだから、土手に近づけばどこからでも綺麗に見える」――これは初心者が陥りやすい典型的な誤解です。足利の地形と会場レイアウトには、初見では気づきにくい明確な死角が存在します。
第1の盲点は「堤防の法面(斜面)と立ち木による遮蔽」です。田中橋の下流エリアでは、場所によって河川敷に生い茂る木々が視界を遮り、低い位置で炸裂するスターマインや仕掛け花火の根元が完全に見えなくなるポイントが存在します。「音は凄まじいのに花火の光の上半分しか見えない」という失敗は、現地をよく知らない鑑賞者が直前で適当に腰を下ろした場所で頻発しました。
第2の盲点は「橋の通行制限」です。中橋や田中橋は花火打ち上げ中、安全確保のために立ち止まっての鑑賞が厳格に禁止されます。警察官や警備員による誘導が行われるため、「橋の上から見下ろせば特等席になる」という目論みは通用しません。歩きながらチラリと視界に入る程度で、立ち止まった瞬間に移動を促されるため、移動導線としての計算しか成り立たないのが現実です。