排卵痛とは?生理痛・着床痛との違いや痛む原因・受診の目安を徹底解説

排卵痛とは?生理痛・着床痛との違いや痛む原因・受診の目安を徹底解説

排卵痛とは?生理痛・着床痛との違いや痛む原因・受診の目安を徹底解説の詳細について、専門知識を基に徹底解説します。

排卵痛とは、成熟した卵子が卵巣から排出される「排卵期」の前後に起こる下腹部の痛みの総称です。医療現場では「中間期痛(Mittelschmerz)」とも呼ばれ、月経周期が28日周期の方であれば、前回の生理開始日から数えておおむね14日前後(次の生理予定日の約14日前)に発生します。

多くの女性が「なぜ痛むのか」と疑問を抱きますが、その背景には明確な身体的メカニズムが存在します。排卵期になると、卵巣内で約20mmほどまで成熟した「主席卵胞」が破裂し、内部の卵子を卵巣の外へと押し出します。このとき、卵胞が裂ける物理的なダメージに加え、卵胞内部から流れ出た卵胞液や微量の出血が骨盤底の腹膜を直接刺激することによって痛みが発生するのです。

排卵痛の症状と特徴としては、チクチクと刺すような痛み、キューッと差し込むような攣縮(れんしゅく)感、あるいは下腹部全体が重だるく張る感覚などが挙げられます。痛む場所(下腹部・腰痛)については、左右両側ではなく「右下腹部だけ」「左下腹部だけ」と片側に偏って現れるケースが目立ちます。女性の卵巣は子宮の左右に1つずつ存在し、基本的には左右交互(またはどちらか片側)から月ごとに排卵するため、その月に排卵が起きた側の卵巣周辺や腰に局所的な痛みが生じるためです。

症状が続く期間(いつからいつまで)は、数時間程度でスーッと引いていくケースから、長くても1日〜2日程度で自然消失するのが典型的な経過です。もし痛みが3日以上だらだらと続いたり、歩くことすら困難なほどの痛みが走ったりする場合は、単なる生理的排卵痛以外の要因を疑う必要があります。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。