大倉陶園のブルーローズを語る上で欠かせないのが、世界でも稀に見る独自技法「岡染め(おかぞめ)」です。一般的な上絵付けとは異なり、本焼成を終えた白磁の釉薬の上にコバルト質絵具でバラを描き、再度約1460度という超高温で焼成します。
この高温再焼成によって、コバルト絵具がガラス質の釉薬の中にじんわりと溶け込み、白磁の奥深くに沈み込むような独特の「ぼかし」と「にじみ」が生まれます。絵具が表面に残らず釉薬層と完全に一体化するため、触れても全く引っかかりのない絹のような滑らかさを保ち、永年使用しても色が剥げたり変色したりすることがありません。職人の手仕事と精密な温度管理が生み出すこのグラデーションこそ、他社が模倣できないブルーローズの真髄です。