新垣結衣が『ドラゴン桜』の香坂よしの役に抜擢された2005年当時、彼女は17歳(高校2年生)でした。女子小中学生向けファッション誌『nicola(ニコラ)』の看板専属モデルとして表紙登場回数トップクラスのカリスマ的人気を誇っていたものの、連続ドラマのレギュラー出演としては実質的なデビュー初期にあたるタイミングでした。
劇中で披露されたビジュアルは、当時の平成カルチャーを色濃く反映したコギャルスタイルでした。日焼け肌メイク、脱色された明るい髪色のウェーブヘア、短すぎるスカートにルーズソックスといういでたちは、後の『ポッキー』CMやドラマ『コード・ブルー』『逃げるは恥だが役に立つ』などで定着した透明感あふれるイメージとは対極に位置します。
当時の特番インタビューや当時の番組制作ノートを振り返ると、演技経験が浅かった新垣結衣は、主人公・桜木建二(阿部寛)の放つ圧倒的な熱量と怒号が飛び交う撮影現場で、連日プレッシャーと闘いながら撮影に挑んでいたことが記録されています。監督からの厳しい演技指導に対し、悔しさを滲ませながらもテイクを重ねて食らいつく姿は、スタッフ間でも「芯の強さを持った新人」として強い印象を残していました。