矢沢永吉の自宅を語る上で欠かせないのが、プロのレコーディング現場をも凌駕する矢沢永吉自宅スタジオの存在です。妥協を許さない音響設計が施されたプライベートブースは、思い立った瞬間に最高純度のボーカルテイクを収録できるよう、最新のデジタル機器と厳選されたヴィンテージマイク、アナログ卓が完璧にメンテされた状態で常設されています。
自著『アー・ユー・ハッピー?』でも触れられている通り、彼は「良いメロディが降りてきた瞬間を逃さない環境」に莫大な投資を行ってきました。自宅にいながらツアーメンバーとのプリプロダクションや楽曲アレンジが可能なこの空間は、70代にして年間ツアーを完走する超人的な創作意欲を支える中枢神経です。
もう一つの男のロマンを象徴するのが矢沢永吉の愛車ガレージです。ビンテージのアメリカ車から欧州の超高級サルーンまで、矢沢が愛してきた歴代の名車たちが並ぶ空間は、空調やセキュリティが完全に自動管理されたショールーム仕様となっています。
かつて日産のCMで「やっちゃえNISSAN」と口にし、日本中を熱狂させた彼ですが、プライベートではクラシックなメルセデス・ベンツやロールス・ロイス、ポルシェなど、機能美と伝統を兼ね備えたマシンをこよなく愛用。多忙を極めるスケジュールの合間、ガレージにこもって自らの手でボディを磨き上げ、エンジンの鼓動を確かめる時間が、孤高のロッカーにとって至高のメディテーションとなっています。