世界陸上マラソンのコース設計は、フラットな記録狙いの都市型マラソンとは大きく異なります。名所を巡る観光ルートが採用されることが多く、鋭角なターンや石畳、そして終盤に待ち受けるコース高低差がランナーの脚力を削り取ります。
特に気温25度以上・湿度70%を超えるような過酷な気象条件下では、序盤のオーバーペースが命取りになります。過去の大会でも、平坦な前半で体力を温存し、上り坂や急な下り坂でのペース変化を巧みに利用した選手が後半に大逆転劇を演じる場面が幾度となく見られました。耐熱トレーニングや気候への順応、そして緻密なペース配分が、入賞やメダル獲得への絶対条件となります。