爪甲剥離症で爪が剥がれる原因と治し方|自然治癒の真偽と皮膚科治療の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。
爪甲が白〜黄白色に変色し浮き上がる症状は、爪甲剥離症だけでなく「爪水虫(爪白癬)」や「爪カンジダ症」でも酷似した外観を呈します。素人判断でこれらを混同し、誤ったケアを行うと病態は一気に悪化します。それぞれの臨床的特徴と鑑別ポイントを整理しました。
鑑別項目爪甲剥離症(機械的・化学的)爪水虫(爪白癬)爪カンジダ症主たる病因外力、アセトン、接触皮膚炎、貧血白癬菌(皮膚糸状菌)の爪甲侵入カンジダ真菌(酵母様真菌)の増殖爪甲の厚み・質感厚みは不変、または菲薄化(薄くなる)極端な肥厚・ボロボロと脆く崩れる剥離に加え、爪郭(周囲の皮膚)が赤く腫れる好発部位手の指(特に人差し指・中指・親指)足の爪が圧倒的多数(手の爪は稀)手の爪(水仕事が多い料理人・主婦層)皮膚科での検査法真菌陰性を確認、問診・血液検査KOH直接鏡検で菌糸を直接確認KOH直接鏡検で仮性菌糸・分芽胞を確認標準的治療法外力排除、保湿、ステロイド外用(炎症時)抗真菌薬(内服薬または専門外用薬)イミダゾール系抗真菌外用薬、水分の完全遮断
表から明らかなように、白癬菌やカンジダが原因である場合、いくら保湿を行っても病巣は根絶できません。逆に、単なる外力やアレルギーによる剥離症であるにもかかわらず、市販の水虫薬を自己判断で塗布すると、強力な薬剤刺激によって接触皮膚炎を併発し、剥離が急激に悪化するという悲惨な結末を招く危険性があります。