現物を減らす有効打として関心を集める「子供の作品 デジタル化 アプリ」や「子供の作品 フォトブック」。しかし、単にスマートフォンで撮影してクラウドに放り込むだけでは、かえって思い出が埋没するリスクを孕んでいます。
デジタルアーカイブを成功させるためには、「撮影のルーティン化」と「アウトプットの規格化」が欠かせません。
平面の絵画を撮影する際は、影が入らないよう自然光が差し込む昼間に、壁にマスキングテープで作品を貼り付け、正面から垂直にカメラを構えるのが綺麗に残す秘訣です。最近の作品保存専用アプリやドキュメントスキャン機能を利用すれば、四つ角の台形補正や色味の自動調整が数秒で完了します。
ただし、撮影したきりスマートフォンのカメラロールの中に数千枚の写真とともに埋もれてしまい、二度と見返さない状態に陥るユーザーは少なくありません。デジタルデータの最大の弱点は、「一覧性の欠如」と「偶発的な再会の減少」です。
この弱点を克服する手段として定着しているのが、1年度ごとに1冊作成する薄型のフォトブックです。A4またはB5サイズの正方形フォトブックに、平面画と立体工作の写真を厳選して20〜30ページ程度にまとめます。子供の描いた絵の横に、当時のつぶやきや身長・体重をテキストとして配置すれば、既製品の図録のような一冊が完成します。
厚さわずか1cm足らずのフォトブックであれば、本棚の一角に省スペースで収まり、リビングで子供がいつでも自分で手に取ってパラパラと眺めることができます。「現物を捨てる」ことへの未練を断ち切る心理的防波堤としても、年1冊の製本化は極めて費用対効果の高いアプローチです。