肩の違和感はなぜ起きる?棘下筋の作用と四十肩・腱板トラブルの予防法

肩の違和感はなぜ起きる?棘下筋の作用と四十肩・腱板トラブルの予防法

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肩の痛みに直面した際、多くの一般ユーザーが陥るのが「四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)」と「腱板損傷」の自己判断ミスです。SNSや知恵袋などのコミュニティでは、「痛みを我慢して鉄棒にぶら下がったら完全に腕が上がらなくなった」「マッサージ店で強く揉まれた翌日から激しい夜間痛で眠れなくなった」という切実な声が後を絶ちません。

日本整形外科学会の統計資料や超音波診断装置の普及データによると、50代で肩の痛みを訴えて受診した患者のうち、およそ4人に1人(約25%)に無自覚を含む腱板の断裂・損傷が確認されています。60代以上ではその割合が30〜40%に達することも珍しくありません。

両者の決定的な違いは、「他動運動(他人に腕を持ち上げてもらう動作)」で腕が上がるかどうかにあります。五十肩の場合は関節包が線維化して硬縮するため、誰かに腕を持ち上げてもらっても一定の角度でロックがかかり上がりません。一方、腱板損傷(特に棘上筋や棘下筋の部分断裂)の場合は、自力で腕を保持することは激痛で困難でも、介助を受ければ上まで上がることが特徴です。

痛みの発生機序において、棘下筋は「夜間痛(夜、寝ているときにズキズキ痛む)」の引き金になりやすい筋です。就寝時に肩が前方へ巻き込まれると、硬化した棘下筋が引き伸ばされ、内部の内圧が上昇して血流障害を引き起こします。これが、多くの患者を睡眠不足へ追い込む激痛の正体です。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。