ネット上の掲示板やSNSでは「帽子をかぶる日はハードワックスや強力スプレーで固めれば崩れない」というアドバイスが散見されますが、これは毛髪化学の観点から見ると大きな誤りです。
整髪料で固めた髪に帽子の圧力が加わると、押し潰された形状のまま樹脂が再固定され、脱いだ後に手ぐしを通すことすらできなくなります。さらに、頭皮から分泌される皮脂とスタイリング剤の油分が体温によって乳化し、根元に重みとなって蓄積するため、ペタンコ状態を悪化させてしまうのです。これが帽子髪型崩れない理由と対処法を語る上で欠かせない真実です。
真に効果的な帽子脱いだ後ペタンコ対策は、以下の3ステップによる「物理的・科学的アプローチ」に基づきます。
- あらかじめ分け目をジグザグまたは逆にする:帽子をかぶる前に、いつもの分け目と逆側から髪を分けたり、コームの柄でジグザグに分けておきます。脱いだ後に手ぐしで本来の分け目に戻すだけで、潰れていた根元が自然に立ち上がります。
- 根元にドライシャンプーや微粒子パウダーを仕込む:頭頂部や前髪の生え際に、余分な皮脂を吸着するシリカ配合のドライシャンプーやフェイスパウダーを薄く塗布しておきます。これにより、帽子内の湿気によるベタつきをシャットアウトできます。
- 脱いだ直後は下から上に空気を含ませる:帽子を脱いだら、下を向くようにして襟足から頭頂部へ向かって指の腹を入れ、地肌を優しく揺らすように空気を送り込みます。毛先ではなく「根元を起こす」動作が復元の成否を分けます。