医療費の負担は治療方針を決める上での大きな関心事です。子宮内膜掻爬術の費用は、処置の目的が「保険診療」に該当するか「自費診療」になるかによって劇的に変化します。
不正出血の原因精査、子宮内膜増殖症の組織採取、子宮体がんの疑いによる組織診、稽留流産の処置、ポリープ切除などは、すべて健康保険が適用されます。2026年最新の診療報酬体系においても、一般的な3割負担の窓口支払い額は、検査目的の日帰り全面掻爬術で約1万5,000円〜2万5,000円、稽留流産手術やポリープ切除を伴う場合で約2万円〜3万5,000円の範囲内に収まるのが標準的です(術前検査費用、投薬料、病理組織検査料を含む)。
一方、望まない妊娠の中絶を目的とする処置は自由診療(全額自己負担)となり、相場は10万円〜15万円前後となります。以下に、目的別の費用相場と診療形態の比較データをまとめました。
なお、加入している民間の医療保険や女性特約付帯の特約保険については、病気加療を目的とした掻爬術であれば「子宮内膜掻爬術」「子宮内容除去術」として手術給付金の給付対象となるケースが一般的です。日帰り手術であっても2万〜5万円前後の給付金が支払われる場合があるため、手術を受ける日程が決まり次第、保険会社の約款を確認するか担当窓口に問い合わせて診断書の要否を確かめることを推奨します。