2歳児の夜驚症で叫び暴れる原因とは?夜泣きとの違いと親の正しい対処法

2歳児の夜驚症で叫び暴れる原因とは?夜泣きとの違いと親の正しい対処法

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真夜中に子どもが泣き叫ぶと、多くの親は「激しい夜泣き」として片付けようとしがちです。しかし、臨床現場において小児科医が明確に区別している通り、夜泣きと夜驚症は医学的にまったく異なる現象です。 夜驚症の本質は、国際睡眠障害分類(ICSD-3)において「ノンレム睡眠覚醒障害」に分類される睡眠時随伴症(パラソムニア)の一種です。人間の睡眠は、浅い眠りで夢を見る「レム睡眠」と、脳を休める深い眠りである「ノンレム睡眠」が周期的に繰り返されます。入眠からおよそ1〜3時間後の最も深いノンレム睡眠(徐波睡眠)の段階から、何らかの刺激で「脳の身体を動かす部分だけが目覚め、意識や理性を司る大脳皮質は深く眠ったまま」という中途半端な覚醒状態に陥ることで引き起こされます。 つまり、目の前で叫び、怯え、暴れている我が子は、「目を開けてパニックを起こしているが、実際は深い眠りの中にいる」のです。

比較項目2歳の夜驚症(睡眠時随伴症)一般的な2歳の夜泣き臨床現場・専門家の見解発症時間帯入眠後60〜180分以内(深い眠りの前半)時間帯を問わず深夜・明け方にも頻発発生する時間帯の記録が鑑別の重要指標意識と視線の状態目は開いているが視線が合わず、呼びかけに反応しない意識は覚醒しており、親の顔を見て泣く「心を通わせられるか否か」が最大の分岐点あやした時の反応抱っこや声かけでパニックが悪化・激しく暴れる抱っこや背中トントンで徐々に落ち着く触れられること自体を強い刺激として誤認する発作の継続時間通常数分〜15分程度(長くても30分未満)数十分〜1時間以上ぐずり続けることがある短時間で突然スイッチが切れたように再入眠する翌朝の記憶完全に記憶なし(本人はケロリとしている)「夜起きて怖かった」等、覚えていることがある本人が恐怖を自覚していない点が最大の特徴

この違いを把握していないと、親は「なぜこんなに激しく泣くのか」「抱っこしても拒否されるのは嫌われているからか」と深い苦悩に陥ります。しかし、脳のメカニズムを理解すれば、暴れる行動は親への反抗でも情緒不安定でもないことが明白になります。

森 瞳
著者

森 瞳

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