どれほど美しく盛り付けても、職場や学校に着いたときに中身が片寄ってぐちゃぐちゃになっていては台無しです。移動時の振動に耐えうる美しい仕立てを実現するには、力学的に理にかなった崩れないお弁当の詰め方手順を身体で覚える必要があります。
基本となるのは、一段弁当の詰め方詳細まとめでも実証されている「面積の大きいもの・硬いものから順に固定していく」というアプローチです。具体的な詰め順は以下の4ステップで完結します。
ステップ1:主食(ご飯)を傾斜をつけて詰める
弁当箱の左側半分(または長手方向の奥半分)に、奥を高く手前を低くしながらご飯を盛ります。このとき、後から詰める主菜が沈み込まないよう、しゃもじで奥側の土台を軽くプレスして密度を高めておくのがポイントです。その後、熱が完全に取れるまで冷まします。
ステップ2:最大重量の主菜(メイン)を斜めに立てかける
冷めたご飯の斜面を背もたれにして、唐揚げやハンバーグ、鮭の切り身などの主菜を配置します。主菜を完全に寝かせず、「45度の角度」をつけて立たせることで、立体感が生まれ、少ないスペースで存在感を主張できます。
ステップ3:形の崩れない中サイズの副菜(サブ)を配置する
主菜の隣に、卵焼きや厚揚げの煮物、かぼちゃの素揚げなど、自立する形状の副菜を配置します。ここで主菜の足元をガッチリと挟み込み、左右の揺れに対する防波堤の役割を持たせます。
ステップ4:柔軟性のある小副菜で「完全密着」させる
最後に残った数ミリから1センチ四方の空白に、ほうれん草の胡麻和えやキャロットラペなどをピンセットや菜箸で滑り込ませます。ここで一切の「空気の層」をなくすことが、登校時や通勤時の傾きによる崩落を完全に防ぐ秘訣です。
この工程の中で劇的な垢抜けを叶えるのが、お弁当のおしゃれな仕切り代用テクです。従来の緑色をしたプラスチック製バランや銀色のアルミカップは、どうしても生活感やチープさを強調してしまいます。これを大葉(青じそ)、フリルレタス、薄くスライスしたキュウリ、あるいは耐水性のあるクラフト風クッキングシートへ置き換えるだけで、一気にオーガニックカフェのテイクアウトのような上品な風合いへと昇華されます。