加熱を試みても芯が頑固に残ってしまった場合や、再加熱で水分バランスが崩れてしまった場合の最終防衛ラインとして、調理科学的にも理にかなった「リメイク雑炊」をおすすめします。一度糊化した米を液体の中でじっくり煮込むことで、細胞組織の隙間に強制的に熱水を送り込み、極上のごちそうへと昇華させるプロの手法です。
作り方は極めてシンプルです。鍋に和風出汁(水300mlに対して顆粒出汁小さじ1)を一煮立ちさせ、そこに芯の残った炊き込みご飯(お茶碗2杯分程度)をそのまま投入します。具材から出た旨味と調味料がすでにご飯に含まれているため、追加の味付けは醤油や塩をほんの数滴垂らす程度で十分です。
弱火でコトコトと約7〜10分間煮込むと、頑固だった米の芯が周囲の出汁を吸って完全に崩壊し、ふくよかな柔らかさに変化します。仕上げに溶き卵を回し入れ、刻みネギや三つ葉を散らしてフタをし、火を止めて30秒蒸らせば、料亭の締めに出てくるような「極上五目雑炊」の完成です。失敗した痕跡は完全に消え去り、家族からも「最初からこれを作ってほしかった」と喜ばれる一品へと生まれ変わります。