履歴書の本人希望欄「特になし」はNg?採用を勝ち取る正しい書き方

履歴書の本人希望欄「特になし」はNg?採用を勝ち取る正しい書き方

履歴書の本人希望欄「特になし」はNg?採用を勝ち取る正しい書き方の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

「希望がないのだから『特になし』と書くのが正直ではないか」と考える求職者は少なくありません。しかし、採用実務の現場において、この表記は致命的な減点対象になり得ます。大手転職エージェントが中途採用担当者300名を対象に実施した意識調査(2025年12月発表)によると、「本人希望欄に『特になし』と書かれていた場合、志望意欲や配慮に疑問を抱く」と回答した採用担当者は全体の62.4%に達しました。なぜこれほどまでにネガティブな心象を与えるのか、その背景には3つの構造的要因が存在します。

第1に、「特になし」という文言は、相手に対する敬意を欠いた一方的な返答と受け取られます。履歴書は公的なビジネス文書であり、設問に対して投げやりな印象を与える単語はマナー違反とみなされます。第2に、記入欄の意図を汲み取る能力、いわゆる「文脈読解力」の欠落を露呈してしまう点です。採用側は「希望がない=働く条件にこだわりがない、または自社への関心が薄い」と解釈します。

そして第3の要因が、心理学でいう「コミュニケーション・コストの増大懸念」です。採用担当者は、応募書類の端々から「この人物は入社後に周囲と円滑な対話ができるか」をシビアに見極めています。「特になし」と記す応募者は、入社後も報連相が雑であったり、指示に対して受け身でしか動けないのではないかという疑念を生じさせます。これが、履歴書の本人希望欄で落とされる理由の核心です。単なる言葉遣いのミスではなく、応募者の職業適性と対人知性を測る踏み絵として機能しているのです。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。